作物において、光合成を行う葉身(ソース)において固定された炭素は糖に変換された後、収穫部位(シンク)に転流し、デンプンや糖として蓄積します。
当研究室ではこのような植物体内での糖・デンプン代謝に着目し、主にイネ、ダイズ、ソルガムを材料とした研究を行っています。糖・デンプン代謝に着目した解析を通じて、作物の収量向上および、バイオエタノールの原料や家畜の飼料用に適した茎部高糖性品種の糖蓄積機構の解明を目指しています。
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人間活動の増大に端に発した気候変動により、急激な温度変化や干ばつ、豪雨などの異常気象が世界各地で報告されています。また、増え続ける食糧需要を満たすために行われてきた無理な灌漑農業により、世界では塩害農地面積も増加しています。そのため、今後これらの不良環境に強い作物の育種がより一層重要になっています。
作物は様々な不良環境に対して、生存率、成長および収量等の低下を抑える能力、環境ストレス耐性を持っています。環境ストレスに強い作物を作出するためには、この環境ストレス耐性を向上させることが不可欠です。
そこで当研究室では、イネやダイズの変異体や様々な系統を用いた解析を通じて、様々な環境ストレスへの耐性機構の解明と、作物の環境ストレス耐性の向上を目指しています。
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東京大学農学部 作物学研究室
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Last Update : 2022.9.8